ようやく、秋らしく涼しくなってきました。
過ごしやすい気候ではあるけれど、乾燥が気になる季節でもあります。
空気が乾燥してくると、燥邪が体の潤いを奪ってしまい、さまざまなトラブルがおこります。
秋は乾燥から肺を守って
空気が乾燥してくると、まず感じるのは肌の潤い不足。
肌がカサカサする、鼻の中が乾燥する、喉が渇く、から咳がでる、などの症状が出てきます。
空気が乾燥することによってダメージを受ける臓腑は「肺」。
五行論では肺と大腸は表裏の関係にあり、肺が乾燥してくると大腸も乾燥の影響を受けるとされています。
大腸が乾燥してくると、便が出にくくなったり、コロコロ便になりやすくなります。
保湿クリームやオイルを塗る外からのケアも、もちろん大事ですが、もうこうなると肌の表面だけの問題ではなく、体の中から潤してあげないと!ということになります。
そこで、こんな季節にぴったりな食材に、梨、白きくらげ、氷砂糖などがあります。(他にもいろいろありますが、今回はこの3つを取り上げてみました)
肺を潤す食材は?
それでは、梨、白きくらげ、氷砂糖の効能を見ていきましょう!
3つとも、肺を潤す効能があるので、口が渇いたり、から咳が出る時におすすめです。
梨はお酒を飲みすぎた体にもよさそうですね。お酒好きの方は要チェック!
潤肺する食材は他にも、ハチミツ、アーモンド、いちじく、レンコンなどがあり、これらは秋の薬膳として代表的な食材になります。
秋の薬膳コンポートを作ってみよう!
肺を潤す食材、梨、白きくらげ、氷砂糖を使って、コンポートを作ってみましょう。
\作り方は簡単!/
<材料>
白きくらげ(乾燥) 梨 氷砂糖 水 レモン汁 クコの実 レモンスライス
<作り方>
①白きくらげを30分以上水に浸けてもどす。固い部分は取り除いておく。
②鍋に水と氷砂糖を入れて沸騰させ、白きくらげをコトコトとトロっとなるまで煮る。
③梨を入れて少し煮て、レモン汁を入れて冷ます。
④クコの実と薄くスライスしたレモンをのせる。
\出来上がり!/
全てではないですが、白い食材には潤いを与えてくれるものが多くあります。
上記3つの食材も、すべて白いですよね。
夏の終わり頃から秋にむけて、夏に消耗した気を補い脾をいたわるとともに、肺を潤す食材を選ぶように心がけるようにしましょう。